所在地 | 宇都宮市本丸町 |
構造 | 木造2階建て 大谷石蔵2階建て |
規模 | 木造部分 1階125㎡ 2階37㎡ |
石蔵部分 1階10㎡ 2階10㎡ | |
築年 | 昭和46年 |
宇都宮城趾公園のすぐ東隣、昔から敬称をつけて御本丸と呼ばれた地域です。
昭和40年代築の一軒家。庭付き。さらに大谷石蔵付きです。
城趾公園側道路から長いアプローチを辿ると左側に灯籠と石碑が迎えてくれます、その先に木戸。なんとも風情があります。
南側に和風の母屋、北側に後年増築した2階建ての輸入住宅。
母屋の南側には手入れされた庭。庭に面して大谷石を敷き詰めたテラス。テラスの天井は落ち着きのある板張りです。
母屋の玄関は純和風です。夜間の防犯用に現在はパイプシャッターがおりていますが、もちろん開放できます。
廊下の壁は漆喰塗り。この時代の住宅には珍しいトップライトからの光がとてもきれいです。この廊下の右側、つまり南側には部屋が3室並んでいます。この3室が庭のテラスにつながっています。
廊下の突き当たりからは東側の庭が覗けます。東に庭には池があったようです。天井も木製の引き戸もとても丁寧に手作りされています。
床は年月を経てアメ色に光っています。照明器具も時代を感じさせます。
作り付けの飾り棚もドアの取っ手も丁寧な仕事がされていて、良い時代にきちんと創られた住宅の良さを改めて教えてくれます。
廊下奥左側にお手洗いがあります。ちょっと驚きますが、洋便器が意外な向きに置かれています。庭を見ながら使えるんですね、ある意味贅沢です。
北側の増築部分にはキッチンと浴室と寝室。各室にはこの時代に珍しい輸入断熱木製サッシュがつかわれていて、オーナーのモダンさと建物への愛情が伺われます。
庭の片隅に大谷石蔵があります。
2間×1.5間と小振りな蔵ですが、ちゃんと2階もあります。
重厚な鉄製の扉周りの金物がいいですね。
内部にはレトロな古引き出しがおいてありました。小さな引き出しが並んでいる薬棚です。
そう言えばこの建物の西側には昔医院が建っていて、当時の持ち主はお医者さんだったそうです。